Shimple.

やりたいようにやるために、できる限りシンプルに生きたい。

人に振り回されないためにも、「言葉」を大切にしたい。

こんにちは、しろです。

 

「自分の人生の転機を振り返ることが多い」と、前回のブログで触れました。

 

shr0805.hatenablog.com

 

今日はさらにそこに突っ込むというか、掘り下げてみました。

 

人は人に振り回されることによって追い込まれる。

そもそもわたしがここまで自分を追い込むようになったのは、何が原因なんだろう?という話です。

 

そう考えた時に思い立ったのが、幼少期に受けた「否定」の言葉でした。

 

わたしが今覚えている中で1番古い記憶は4歳くらいのときのもので、特に強く残っているものが2つあります。

 

1つは、砂浜で遊んでいたら突然(本当に突然。脈絡もなく)、幼稚園の同じクラスの女の子に、真っ正面切って「嫌い」と言われたこと。

 

正直に言って、嫌いと言われる理由も全く思い当たらなかったし、今でも微塵も思い当たりません。その子と別段付き合いがあったわけでもないし(そもそも当時のわたしに女の子の友達は1人しかいなかったし、幼稚園のアルバムを見ても毎回同じ子しか写ってない)、当時のわたしの友達はほとんど男の子で、それに付き合って山猿の如く山を駆け回っているか、(泳げもしないのに)海に突入するか、そうでもなければ画用紙にひたすら絵を描いているような子どもだった。世界は非常に狭く、決まった子としか交流がなかったため、ほとんど見ず知らずみたいな子に「嫌い」と言われるような交流の仕方はしてなかったんじゃないかと思う。

 

彼女がどうしてわたしのことを「嫌い」だと思ったのかはわからない。なぜならその子は、「嫌い」と言い放ったら満足そうな顔をして、その場を立ち去ってしまったから。そこまでは鮮明に覚えている。

 

何が彼女を突き動かしたのかはわからない。気が付かないうちに何かが彼女の逆鱗に触れたのかもしれないし、単純に覚えたての言葉を誰かに言いたかったくて、手頃な場所にいたわたしにぶつけてみただけなのかもしれない。それは今となってはわたしに確かめる術もないし(名前も覚えてないし、彼女がどこにいるのかもわからないし、そもそも彼女はそんなエピソードなど覚えていないだろうから)、特に知りたいとも思わない。だから、真意は当時の彼女にしかわからない。

 

でもその生まれて初めての「否定」に、知らないうちにわたしがとらわれていたのは確かだ。だって20年以上たった今でも、鮮明に覚えているくらいなのだから。

 

もう1つの記憶は、食事時に父親に「お前はいらない子だ」と言われたこと。多分何かの粗相をしたのだと思う。父親は単純に叱っただけのつもりだったのだと思う。でも当時のわたしはひどくショックを受けて、それ以上食事を続けられず、部屋の和式トイレ(これは直接話に関係ないけど、当時めちゃくちゃ古いアパートに住んでいた)に閉じこもって、「お父さんはわたしのこと嫌いなんだ、だからいらない子なんだ、わたしはこの家にいちゃいけない子なんだ」とわんわん泣いたことは覚えている。

 

それから20年近く経ってからわかったことなのだけれども、父親は仕事にかまけて第一子(姉)の子育てに関わることができなかったことを非常に悔いていたらしい。だからわたしのときは積極的に育児に関わろうと決めたそうなのだけれども、意気込みすぎたのともともと言葉選びがきついタイプの人なので、結果的に「叱る」という部分が斜め上すぎる方向にブッ飛んでいってしまったのではないだろうか(と思う)。

 

だからある種、その言葉の裏に隠されているのは父親の愛情だったのだと思う。「少しでも良い子に育つように」「世間様に認めてもらって、幸せな子になれるように」という思いから来るものだったのだろう。実際に母親に言わせれば、夜泣きのときは母親よりも前に起きたり、自ら外に遊びに連れて行ったりして積極的に面倒を見ていて、わたしは父親に大層可愛がられているように見えたらしい。(このことから、父親が積極的に育児に関わろうとしていたことが事実であることを裏付けられているし、父親は叱るときの言葉選びを間違えただけだということがわかる)

 

それでもわたしには(砂浜の事件のこともあって)その「いらない子」という言葉だけが突き刺さってしまったし、父親の真意を知った今でも、どこかで父親に対して「またとんでもない言葉が飛び出してくるのでは」と怯えている部分がある(アラサーにして情けないこととは思うけれど)。

 

そしてその2つの記憶と言葉は、確実に今のわたしを形成していると思う。言葉は怖い。人を簡単にコントロールする力を持っているから。

 

実際わたしはこの2つの言葉によって、「嫌われないように」「完璧にあらねば」という思いを抱くとになってしまった。そしてその思いは、わたしの人生の大半を占めていた。思えば作り笑いを浮かべるようになったり、思うように行動しなくなったり、本音を言わないようになったのはその後からだ。

 

正面切って「嫌い」と言われることはなくなっても、なんとなく人と深く付き合わえなくなった。仲良くしたい子に「仲良くしよう」の一言も言えなかったし、遊びたいなと思った子に「遊ぼう」の一言も言えなかった。いつももじもじしているような子になってしまった。子どもができる処世術なんて所詮そんなものなんだけれども、周りからしてみれば気味が悪かっただろうなと思う。(実際、なんやかんやあってなんとか本音を言えるようになった友人ができたものの、当時を知っているその友人からは「なんか何考えてんのかよくわかんなかった」と言われた)

 

そしてその気味の悪さは、大人になってからもどこか引きずり続けていた。

 

自分で自分の理想を作り上げてしまい、わたしは「親の思う通りに生きなければ」「周囲の期待に応えなければ」という気持ちばかり育ててしまうようになった。「いい大学に入れば周りに認めてもらえる」(卒業した大学を選んだ理由は「自分の得意学科で攻めればイケる!」と思ったのもあるけれども、そこそこ有名な私大だったという点も非常に大きい)、「正社員になれば親にとやかく言われないで済む」(姉が正社員になることなく派遣や契約社員で過ごしていたこともあり、それを不満に思っていた父親からわたしは「正社員になるのが一番(できれば公務員になってほしい)」と延々と言われ続けていた)、「周りが求めているキャラクターになれば嫌われずに済む」(わたしは元来ひょうきんなタイプではないのだけれど、ひょうきんなキャラクターを求められ、外内部問わない欠点を指摘されても「あはは〜」と受け流し、なおかつ自虐を重ねて笑いに昇華するというキャラクターを築き上げ、さらに傷つくことを言われるという悪循環を積み重ねていた)というのがそこから派生した思考および行動で、今思うといかに他人の軸に振り回されていたかがよくわかる。人は人に振り回されることで、自分自身を追い込んでしまうということがよくわかるエピソードだと(我ながら)思う。

 

しかしこれは非常に危険なことだ。前回の記事で触れた通り、わたしはこの思考に苛まれることによって「就職」という人生にとっても大きな転機で選択を誤り、心身を壊してしまったのだから。

 

他人に振り回されることほど無意味なことはない。

事実の裏に隠されている感情は、所詮人に推し量ることはできない。その人の感情はその人だけのもので、ほかの人が介在する余地などないのだと思う。

 

だから結局、他人に振り回されるのは無意味なんだと思う。そのことに気がつくまでに、やけに長い時間を要してしまった。(それでも結果的には気がつくことができたのでよかったと思うことにしてる)

 

自分は自分の軸を持って、「良い」「好きだ」と思う方向に進むだけ。結局それしかできないんじゃないかな。だからわたしは、もう他人に振り回されないように、そうやって生きていきたいなあと強く思う。

 

人の「自分軸」も受け入れたい。そのために「言葉の強さ」も考えたい。

同時に、「言葉」というものの強さも自覚していないといけないな、と思う。「伝える」という手段がある以上、自分の感情を適切に言葉にする義務が人間にはあるはず。(でも結局真に自分の気持ちを理解できているのは自分だけなのだとも思うので、あくまで「伝えるために1番近い言葉を選ぶ」努力をしたほうがいい、というまでに留まるけれど)

 

ここでこの「言葉」を適切に伝えないと、周囲を振り回す結果になってしまう。誰しもが言葉によって被害者にも加害者にもなりえるということを、決して忘れてはいけないと思う。

 

もしかしたら誤解されているかもしれないけれど、「自分の軸を持って生きる」ということは、必ずしも「孤独に生きる」ということとイコールではなく、「人と共存している」ということが前提で、「他人との価値観の違いをも受け入れ、それでも自分の思いを貫き通す意志を持ちたい」ということです。人は結局、一人で生きることはできないのだから。

 

だからこそより強く、「言葉」の重要性を思う。相手には相手の「自分軸」があって、それを尊重したい。そのためにも、自分が言葉によって相手を振り回す「加害者」にならないように注意を配りたいと思っています。これは「思いやり」とか「親しき仲にも礼儀あり」という考え方に近いかな。わたしはこれを断然支持したい。

 

人の感情や言葉というのは、本当に難しいものですね。どちらにせよ、使い方を誤らないようにしたいものだなあと思います。言葉や感情は決して鋭いナイフなだけでなく、人を良いように揺り動かすものでもあるわけですからね。

 

読んだよ〜の一言で頑張れますので、よろしければ…!

 

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中の人「しろ」

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